ミシェル・オバマ(米国大統領夫人)1964年、米国イリノイ州生まれ。貧困を乗り越えて、プリンストン大学およびハーバード大学ロースクールに学び、弁護士に。シカゴの法律事務所でインターンのバラク・オバマ氏と出会い、92年結婚。2008年に夫が大統領選で勝利し、ファーストレディーとなる=3月18日、単身初来日し、羽田空港に到着 (c)朝日新聞社 @@写禁
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ミシェル・オバマ(米国大統領夫人)
1964年、米国イリノイ州生まれ。貧困を乗り越えて、プリンストン大学およびハーバード大学ロースクールに学び、弁護士に。シカゴの法律事務所でインターンのバラク・オバマ氏と出会い、92年結婚。2008年に夫が大統領選で勝利し、ファーストレディーとなる=3月18日、単身初来日し、羽田空港に到着 (c)朝日新聞社 @@写禁
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 今年3月18日、単身初来日したミシェル・オバマ米国大統領夫人。羽田空港に到着した時の服装を、ファッションデザイナーのドン小西氏は、「迫力満点」とこう評価する。

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 しかしすごい迫力だよね。3D写真でもないのに、今にも飛び出してきそうだもんな。日本への気遣いか、KENZOのワンピースで到着だけど、黄色と黒のプリミティブな柄はナイス選択。この人のポジティブなイメージにぴったりだよ。

 一方、違和感があるのはシルエット。フィット&フレアといって、下半身にボリュームを出すのが流行だけど、出すにもほどがあるって。だいたいフレアスカートって、ポニーテールでくるくる回るイメージだろ。アメリカのお母さんタイプの彼女には、そもそも無理がある。おまけに腰のベルトもナゾだよね。未来的なイメージをプラスしたんだろうけど、遠目だと大判の湿布薬にしか見えないよ。

 やっぱりここは迫力より、女性らしさをアピールしないと。たとえば袖をハーフスリーブにすれば、かえって腕がすっきり見えたはず。あとはこの柄で、フレアじゃないストンとしたワンピースだったら、彼女にもよく似合ったと思うな。服っていうのは、柄だけじゃなくてシルエットも大事。それを身をもって教えに来てくれたミシェル夫人、ありがとう。

週刊朝日  2015年4月3日号