今年3月18日、単身初来日したミシェル・オバマ米国大統領夫人。羽田空港に到着した時の服装を、ファッションデザイナーのドン小西氏は、「迫力満点」とこう評価する。
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しかしすごい迫力だよね。3D写真でもないのに、今にも飛び出してきそうだもんな。日本への気遣いか、KENZOのワンピースで到着だけど、黄色と黒のプリミティブな柄はナイス選択。この人のポジティブなイメージにぴったりだよ。
一方、違和感があるのはシルエット。フィット&フレアといって、下半身にボリュームを出すのが流行だけど、出すにもほどがあるって。だいたいフレアスカートって、ポニーテールでくるくる回るイメージだろ。アメリカのお母さんタイプの彼女には、そもそも無理がある。おまけに腰のベルトもナゾだよね。未来的なイメージをプラスしたんだろうけど、遠目だと大判の湿布薬にしか見えないよ。
やっぱりここは迫力より、女性らしさをアピールしないと。たとえば袖をハーフスリーブにすれば、かえって腕がすっきり見えたはず。あとはこの柄で、フレアじゃないストンとしたワンピースだったら、彼女にもよく似合ったと思うな。服っていうのは、柄だけじゃなくてシルエットも大事。それを身をもって教えに来てくれたミシェル夫人、ありがとう。
※週刊朝日 2015年4月3日号