本誌連載の「おすすめアプリ生活」。今週、ライターの小幡恵が推薦するのは「AR花火スコープ2014」。その理由は?
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ひと夏に一度ぐらい花火を見たいなあとは思うけれど、例年報道される花火大会といったら、とにかく場所取り、混雑、渋滞の話題。しかもお天気次第という不確定要素のあるけっこうリスキーなイベントだ。
自宅マンションの窓や会社の屋上から花火が確実に見えるという恵まれた環境の人はともかく、花火を快適に、しかも気楽に見ようと思うとなかなか「企画」が難しくなってくる。
特に、都会の花火大会となると確実に見られる場所は限られ、どうしても有料の会場で席を予約するか、会場近くにあらかじめ場所を確保せざるを得ない。
とはいうものの、偶然花火大会の日に外を歩いていたらビルの間から大輪の花火が見えたり、自宅マンションの廊下側から小さいながらも遠くの花火が見えたりすることもあり、そういうときはものすごく得した気分になれる。
どこからなら見えるのか、どういうふうに見えるのか、打ち上げ前にわかれば、通りすがり程度に見たい人にも、場所取りをして家族や恋人と見たい人にとっても便利なはずだ。
それを実現してくれたのがこのアプリだ。AR(拡張現実)という技術を応用したアプリで、今年開催予定の花火大会を検索、指定すると、その花火が「今いる場所からどう見えるか」がひと目でわかるというものだ。
スマホを空にかざすと、カメラが捉えた現実の風景の上、本番で打ち上げられる位置に花火の映像が重なって見えるのだ。スマホを持って会場周辺を歩くと、意外なほど遠くからでもビルの間から大きな花火が見えることもわかったりする。
花火大会の「場所取り係」に指名されてしまった場合などには必携です。いざ花火が打ち上げられてから「えー、あのビルで半分見えないじゃん!!」なんてブーイングも浴びずにすみます。
※週刊朝日 2014年8月8日号