野々村竜太郎(兵庫県議)1966年生まれ。関西大学法学部卒業後、兵庫県川西市職員に。2007年退職し、4回の選挙に出馬するも落選。11年、兵庫県議選西宮市選挙区に、「大阪維新の会」とは無関係の「西宮維新の会」を名乗って立候補し、当選=1日、不明朗な交通費が政務活動費から支出されていたことを指摘され、会見で号泣(撮影/朝日新聞社・赤井陽介) (c)朝日新聞社 @@写禁
野々村竜太郎(兵庫県議)
1966年生まれ。関西大学法学部卒業後、兵庫県川西市職員に。2007年退職し、4回の選挙に出馬するも落選。11年、兵庫県議選西宮市選挙区に、「大阪維新の会」とは無関係の「西宮維新の会」を名乗って立候補し、当選=1日、不明朗な交通費が政務活動費から支出されていたことを指摘され、会見で号泣(撮影/朝日新聞社・赤井陽介) (c)朝日新聞社 @@写禁
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 ファッションデザイナーのドン小西氏が、「号泣県議」として話題の兵庫県議・野々村竜太郎氏のファッションチェックを行った。

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 しかし、何度見てもおもしろ……いやいや。笑ってる場合じゃないよな。この人にうっかり票を入れて税金払ってる県民のほうが、よっぽど号泣したいってば。こんなヤツ、本当ならこのドン小西様にファッションチェックしてもらうなんて百年早いんだけど、目が釘付けになるあの泣き顔から、ちょっとスーツに目を移してみて驚いちゃったよ。意外とセンスは悪くないんだよな。

 とくにVゾーンだよ。今年はブルーが大流行。この人も、シャツとレジメンタルタイにそのブルーを取り入れて、ミョーに爽やかに、若々しくVゾーンをまとめてるよね。そもそもブルーっていうのは、どんな服にも、どんな人にも似合う便利な色。で、そのブルーマジックは、この人にまで有効だよ。

 だって、このもっさりした安物スーツに、もし黄ばんだポリシャツと地味なネクタイでもつけて、号泣されたらどうよ。情けなさすぎて、もはや放送事故レベル。誰も笑えないもんな。「何考えてんの?」と言われながらも、国民を笑わせてくれただけ、まだ幸い。ブルーの魔力に感謝してくださいって。

週刊朝日  2014年7月18日号