「パソコンの生配信なんですけど、許可がいるんですか!」
「テレビに出ているから何なんですか? 僕、普通の生活しちゃダメなんですか!? それは職業差別でしょう。町も歩けないし生配信もできないんですか!」
東京都渋谷区の路上で10月26日、警察官を相手にこう激高したのは、政界進出にもっとも近い芸人と言われる人気お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(38)。この日、自身がボーカルを務めるビジュアル系バンドのチケットを路上で販売し、その様子を自身が手がけるインターネット番組で生配信していた。その際、駐車違反を取り締まっていた警察官に道路の使用許可をただされ、口論となったのだ。
一連のやりとりを実況中継までする念の入れようだったが、この“逆ギレ映像”に批判が殺到。淳はツイッターで謝罪した上、レギュラー出演している昼の情報番組「知りたがり!」(フジテレビ系)などの出演を自粛する事態となった。
これまで安室奈美恵(35)をはじめ多くの女性タレントと浮名を流し、芸能界一のモテ男としてスタッフからの評判も上々だっただけに、このクレーマー体質は意外や意外。が、実は、こうした態度は今回に限った話ではないようだ。
「去年の11月のことです。港区内の大手銀行で、男の人がスゴイ剣幕で窓口の行員女性に突っかかっていて。よく見たら、淳さんだったんです。ちょうどお昼時でかなり混んでいたんですが、待たされるのがイヤだったみたいで、『一般窓口じゃなくて、VIP待遇にしろ!』みたいなことをわめいていました。あきれましたね」(現場に遭遇した会社員)
もっとも、人気タレントのトラブルに、所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーもさぞや頭を抱えているかと思いきや、今回は静観を決め込んでいるという。
「というのも、動画を配信したネット番組は、淳が個人活動という名目でやっているもの。これまでは、吉本も売れっ子ということであまり口出しができなかったが、ほかのタレントたちへの示しもあり、『良い薬になった』なんて意見もあるほどです」(芸能プロ関係者)
※週刊朝日 2012年11月16日号