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引越しシーズンも佳境。大学進学のために部屋探し、という親子や、新社会人として部屋を探している人も多いのでは? とはいえ、この時期は部屋を出る人も探す人も集中し、良い部屋に出会いづらい、諦めるしかないと考える人も少なくないようだ。
良い部屋の条件と探し方、不動産屋とのやりとり、部屋によって心や行動への影響などについて完全紹介制の誠不動産代表で『奇跡の不動産屋が教える幸運が舞い込む部屋探しの秘密』(朝日新聞出版)の著者の鈴木誠さん、『感情を整える片づけ』(アチーブメント出版)の著者で、風水カウンセラーの種市勝覺さんに聞いてみた。
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■良い部屋の条件と探し方
「人生を変えたければ、いますぐ部屋を変えなさい」と提唱するのは、日本テレビ「有吉ゼミ」の坂上不動産のコーナーでも不動産探しで活躍中の鈴木誠さんだ。
「予算の関係で日当たりを諦めようとする人がいますが、まず、日当たりの良さは部屋探しの絶対条件です。光の当たらない部屋に住んでいると、人生にも光は当たりません。ですから、私のお客様が日当たりを諦めようとされても、私がそれを阻止しているくらいです。自分の部屋というのは、自分の人生の拠点。明るく、日があたり、風が通り、居心地が良い。そういう部屋に住んでこそ、人生は開けます。だからこそ、新社会人や上京してくる大学生にこそ、部屋探しには妥協しないように伝えているのです」(鈴木さん)
とはいえ、この時期は、物件を見る前に間取りを確認するだけで契約がどんどん決まっていく時期。もたもたしていると部屋自体を手にすることが難しいのではないだろうか。さらに、地方から都心に上京してくる大学生の部屋探しの場合、保護者も含め、1日で部屋を探さなくてはならない人も。
「それでも、諦めてはいけません。私は、その日に見つからない場合は、再度上京していただくことも厭いません。そのくらい、部屋が住む人の未来に大きな影響を及ぼすからです。また、この時期は不動産会社も、お客様に対して強気に出ます。また、ネットで検索して訪れてもほとんどの物件は既に契約が決まっていたりします。内見に出ても、気に入らない部屋を無理やり勧めてきたり、物件のネガティブポイントを言わないなど、住む方の未来を応援しない紹介の仕方をすることがほとんど」(鈴木さん)
■自分の中で譲らないポイントを明確に
では、どうすれば、シーズンのこの時期に良い部屋を見つけることができるだろうか。
「もともと、断るのが苦手な人は、しっかりと意見が貫ける人に付き添ってもらうこと。特に学生だけで出向くと、なんとなくあてがわれた部屋に住むことになる可能性もあります」
そう話す鈴木さんが、部屋を探すとき絶対に外さないポイントが4つある。
・日当たりがいい
・自分が住めるかどうか(家族や大切な人を住まわせたいかどうか)
・物件を見てピンとくるかどうか
・住んだ後の良いイメージが湧くかどうか
さらにNGポイントに挙げたのが、
・環状道路や線路の側で騒音や揺れがある
・間取りが歪な形で、空気が籠る
・公共部分が汚い、住人が挨拶をしない
などだ。