東京五輪開幕へのカウントダウンが始まった。やはり最も注目されるのは、日本選手団が何個の金メダルを獲得できるかだが、その選手の出身地が自身と同じであれば喜びもひとしおであろう。
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だが、未だに夏季五輪の個人競技で金メダリストが生まれていない都道府県もあるのも事実だ。
下記がこれまで夏季五輪の個人競技で金メダリスト“未輩出”となっている都道府県である。(※カッコ内はこれまでに獲得した金以外のメダル獲得数)
・岩手県(銅1個)
・福島県(銀1個、銅3個)
・埼玉県(銀1個、銅4個)
・福井県(なし)
・長野県(銅2個)
・滋賀県(銀1個)
・京都府(銀1個、銅3個)
・鳥取県(銀1個)
・島根県(銀3個、銅5個)
・香川県(銀1個)
・沖縄県(なし)
該当する都道府県の中で、東京で金メダリストを生み出せそうなのが、なんといってもバドミントン男子シングルスの桃田賢斗の出身地である香川県だろう。桃田は1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、右眼窩底を骨折するなど心配な部分があるのは否めないが、その実力は疑いようがない。
2018年、2019年の世界選手権では連覇を果たし、2018年の9月から現在までBWF(世界バドミントン連盟)の発表する世界ランキングの1位をキープ。昨年はBWFの年間最優秀選手にも輝き、東京では日本選手団の中でも最も金メダルに近い選手の一人と目されている。
前回のリオ五輪では違法賭博店を利用したことが発覚したことで処分を受け、出場を逃しただけに、自国での五輪でのメダル獲得への思いも相当に強いはずだ。しっかりと能力を発揮すれば、香川県に初の金メダリストが誕生する可能性は高い。
バドミントン勢では女子シングルスで長野県出身の奥原希望と、福井県出身の山口茜が金メダルの可能性を秘めている。最新の世界ランキングでは前回リオ五輪の同種目で銅メダルを獲得した奥原が4位、山口は3位と両者ともに世界のトップレベルでしのぎを削っている。バドミントン女子シングルスの金メダル争いは混戦が予想されているが、この2人が互いに刺激しあい、いずれかが頂点に立つことを期待したい。