映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「スカイウォーカーの夜明け」が12月20日から、日本で公開されている。2017年公開の前作「最後のジェダイ」から2年ぶりの続編だ。1977年公開の「新たなる希望」から始まったシリーズは、エピソード9にあたる今作で42年の歴史に幕を下ろす。
2015年公開のエピソード7「フォースの覚醒」に続き、シリーズ2回目の監督を務めたJ.J.エイブラムス氏(53)。公開を前にインタビューに応じてくれた。C-3PO役の「アンソニー・ダニエルズ氏インタビュー」に続きお届けする。
――シリーズの完結編の監督を務めるに至った経緯を教えてください。
エイブラムス(以下、省略):実は、エピソード7(フォースの覚醒)をやっているとき、すでに脚本家のローレンス・カスダンと今回のエピソード9(スカイウォーカーの夜明け)の話をしていたんです。7・8(最後のジェダイ)・9の監督を私が全部やるというのは無理だろうということで、エピソード8の監督にライアン・ジョンソンが指名されたわけです。
ライアンが監督を務めた「最後のジェダイ」は、予測を裏切る部分がたくさんありました。驚きやショックもありましたが、面白いとも思いました。この流れをいい形でつなげて、どう物語を終わらせるべきか。それもただの3部作ではありません。3部作×3のシリーズ9本の物語を終わらせるわけですから、恐怖感はものすごくありました。でも、それ以上にやりがいを感じました。
――今作では過去のエピソードから引き継いでいるものや、アイディアはありますか?
どんなストーリーにするべきか、制作を前に過去のシリーズを全て見直して、ディスカッションを重ねました。もちろん過去の作品には、面白い要素やアイディアがたくさんありました。スター・ウォーズのすばらしいところは、ファンがそれぞれの世代ごとに「自分の時代の3部作」をもっているということ。どの作品にもスター・ウォーズのDNAが含まれていて、それらが9作品そろってこそパワーがあるのだと思います。