昔は行かないことが絶対に許されなかったけど、パワハラ・モラハラの問題も絡んで、個人の自由として行かないことを許すパターンが多くなっているんでしょうね。つまり、本音が上がってきているということ。
僕は結構前から、後輩には飲み会を強制しないようにしていましたが、僕が若手で入ったころは、先輩が言うことは絶対でした。先輩に「飯行くぞ」「飲み行くぞ」って言われたら「すみません、バイトなんですよ」はNG。バイトを辞める気で行かなきゃダメでしたね。あとは「今日は彼女と約束が……」というのも、言った瞬間に終わり。それがいつしかOKになって、バイトや先約があったら「あ、そう。じゃあまた」と応じるのが普通になっています。
僕なんかは昔の考え方が抜けなくて、例えば、アッコさんに誘われたのに先に帰るというのはなかなできないです。ドタキャンなんか絶対に許されないし、飲み始めたら長い。先輩、後輩の仲というのはそういうものだという環境で僕は育ってきましたから、基本的には、アッコさんが寝る直前にその日の僕の仕事が終わるという感じです。
それでも下の世代に許すのは、そこまで責任を取れないなと勝手にこっちが思っているんでしょうね。「先輩のせいで」って言われるのも嫌だし、後でややこしくなるのを気にしているということもあります。
ただ、時代は強制したり、押し付けたりしちゃいけないという風潮で、飲み会なんかはその最たるもの。忘年会に行かないという流れはどんどん広がるだろうし、数年後には忘年会をやめる会社も出てくるんじゃないでしょうか。みんなを強制的に集めて飲むという方法が、時代に合わなくなってきているんだと思います。