2020年3月まで開催中の「特別展 天空ノ鉄道物語」。六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーとスカイギャラリーを舞台にしたこのイベントは、JR各社をはじめとした全国の鉄道各社などが全面協力のもとで行われる、まさに「鉄道の大展覧会」。
【写真】来年からの提供が待ち遠しい!三陸鉄道とのコラボデザート
地上52階、海抜250メートルの空間を「天空駅」に見立て、1000を超える展示品が一堂に会する。また、六本木ヒルズ森タワーの52階すべてを貸切ってのイベントは今回が初めての試みとあって、鉄道ファンのみならず、すでに多くの来場者で賑わいをみせている。鉄道を360度楽しむこの大展覧会の魅力をご紹介する。
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■オープニングセレモニーも“鉄”尽くし!
開催に先立って、12月2日にオープニングセレモニーが行われた。司会進行を務めたのは鉄道ファンとして知られる、日本テレビの藤田大介アナウンサー。バックには、同じく鉄道ファンのミュージシャン、岸田繁さんが作詞・作曲した「そばを食べれば」が流れた。
「そばを食べれば」は、もともと上信越エリアの駅そばファンを増やすことを目的に行われたキャンペーン用の楽曲で、2016年に39店でBGMとして流された。翌年にも同キャンペーンが行われ、6店舗で55枚ずつCDを販売したところ即日完売した幻の楽曲。今回は「そばを食べれば」がイベントのイメージソングとして復活するとともに、CDが会場限定で999枚発売された。
セレモニーでは、主催者の一人である日本テレビ放送網の沢桂一事業局長から次のように企画意図の説明がなされた。
「1964年に開催された前回の東京オリンピックから半世紀以上が経過し、その間、社会、経済の発展に大きく鉄道が貢献してきた。これらを振り返って展示し、さらに将来にわたってこの鉄道文化を未来に継承していきたいという思いがあった」
続いて、イベントのアンバサダーを務めるお笑い芸人の中川家の礼二さんと、女優の松井玲奈さんが登場。2人は鉄道ファンとしても有名で、見どころを熱く語ってくれた。
リニア鉄道博物館に展示されている歴代の新幹線を見たことが鉄道好きになったきっかけだという松井玲奈さんは、「0系新幹線の実物の鼻がイチオシ」と紹介。