
現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」でヒロインの父親・川原常治役を北村一輝(50)が熱演中だ。常治は亭主関白で子どもたちに厳しく、感情的にもなりやすい“ザ・昭和の父親”。山っ気があり、いろいろな商売に手を出してきたが、すぐに見栄を張って酒をふるまう癖と、困った人を見捨てておけない人のよさで、お金がまったく身につかないという役どころ。そんなダメ親父だが、憎めないキャラクターに仕上がっているのは、北村の演技力のなせる業であり、SNS上ではその演技を絶賛する声が続々とあがっている。
意外にもこれが朝ドラ初出演となる北村。そんな彼のプライベートや役作りの話が実に興味深い。
「北村さんは戦前に作られたアメリカ映画『海の征服者』を観て、海賊に憧れを抱き“海賊になるため“に愛媛の商船高専に進学したと語っています。しかし、当たり前ですが海賊にはなれないことに気づき3年で中退し、役者を志したそうです。役者だったら海賊にもなれるからという理由もあったようですが、なかなか芽が出ず、オーストラリアや南米、東南アジアなどを約4年に渡って放浪。自分の視野を広げるために、もっと色々なものを見たいという思いから海外に行ったとインタビュー等で話しています」(女性週刊誌の芸能担当記者)
海外から戻った北村は、徐々に人に恵まれ、だんだんと大きい仕事をさせてもらえるようになったという。インタビューでは「作品があって、プロデューサーがいる。その人が監督を紹介してくれる。そんなつながりが今までずっと続いています」と答えている(「リクナビNEXT」2015年10月14日付)。