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来夏の東京オリンピックのマラソンと競歩の会場を東京から札幌に移すことを決めたと国際オリンピック委員会(IOC)が発表。東京都の小池百合子知事は「都に協議もなく提案が突如なされたことについて疑問を感じざるを得ない」と反発したが、お笑い芸人のカンニング竹山さんは「そうなるだろうな思う」と持論を展開する。
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札幌に移転するという計画が出たことに、小池百合子都知事が「協議がなかった」と反発していましたが、僕はそうなるだろうなとも思うんですよね。
なぜかというと、小池さんがオリンピックの計画を混乱させてきたから。交通渋滞を防ぐための環状2号線の道路整備だって、小池さんが築地市場の移転を遅らせたせいで周辺の工事が進まず、片側1車線の迂回路になった。もうどれだけ混雑するかわからないし、渋滞回避のため首都高速道路の料金はその時期だけ値上げされるようだし、市民の生活にも支障が出るようになってしまっているんですよね。
もう、あの人に話すとややこしくなるから、相談しなくていいよってなっちゃったんじゃなかろうか。結局はIOCが決めるんだからって。
ドーハでの世界陸上で、マラソンと競歩は暑さで途中棄権した人が多くて問題になっていたから、それを見てIOCが決めたということもあっただろうし、選手のことを考えると確かに真夏の東京よりは札幌のほうがいいだろうなと思う。けど、札幌で必要になるお金は誰が出すんだろう。国か都? それにマラソンと競歩が過酷だというのはわかるけど、それ以外の屋外競技も真夏に大丈夫なんだろうか。
こうなると、そもそもオリンピックという仕組み自体が破綻しているような気がしてきます。8月開催なのは最大のスポンサーであるアメリカのキー局「3大ネット」の都合だし、アメリカで人気の競技の試合時間も現地の放送時間によって決まることがある。オリンピックってテレビ局の閑散期を盛り上げるソフトなんですよね。