地元出身の姫野和樹。倒れた相手からボールを奪うプレー「ジャッカル」も得意とする(撮影/東川哲也)
地元出身の姫野和樹。倒れた相手からボールを奪うプレー「ジャッカル」も得意とする(撮影/東川哲也)

大畑大介さん(撮影/写真部・小山幸佑)
大畑大介さん(撮影/写真部・小山幸佑)

「プールA順位表」(10月5日正午時点)
「プールA順位表」(10月5日正午時点)

 本日10月5日19時30分から、ラグビーワールドカップの日本第3戦となるサモア戦が、豊田スタジアム(愛知県・豊田市)で行われる。

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 現在、日本は世界ランキング8位、サモアは15位。確実に勝ちたい戦いであるだけではなく、じつは、4トライ以上をあげることが重要となってくる。

 というのも、今月3日に行われた、同じプールAのアイルランド対ロシア戦で、アイルランドが35-0で勝利したことにより、勝ち点5を獲得。決勝トーナメント進出に王手をかけたためだ。

 ラグビーW杯では、プール戦の勝ち点上位2チームが決勝トーナメントに進出できる。勝ち点の配分は、勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点。さらにボーナスポイントがあり、4トライ以上取ればプラス1点、負けた場合にも、点差が7点以内ならプラス1点となる。

 プールAの状況を別表にまとめてみた。日本とスコットランドの決勝トーナメント進出の見込みは以下のとおり。

 10月9日に行われる試合でスコットランドがロシアに勝利すれば、勝ち点4~5がプラスとなり、合計9~10点。さらに13日に日本に勝利すれば13~15点、引き分ければ11~12点となる。

 一方、日本はサモア戦で4トライ以上をあげ、勝ち点5を確保すれば、合計14点。次のスコットランドに勝利、あるいは引き分けなら決勝トーナメント進出が決定するし、万が一負けても、スコットランドに4トライ以上取らせなければ、あるいは7点差以内に持ち込めば、勝ち点が上回るか同点となるため、決勝進出の可能性を残せる。

 だからこそ、サモア戦では何としても勝ち点5を取るために、4トライ以上をあげておきたいところ。では、サモアに対して4トライ以上をあげるために、日本代表はどう戦うのだろうか。

「サモアは個々の能力が高いチームです。ただ、多くの選手が外国でプレーしているため、チームとして集まる時間が限られていて、連携面に弱みがあります」

 こう話すのは、ラグビー元日本代表の大畑大介さん。トライ数69という世界一の記録を保持する名選手だ。

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1対1の関係を作らないためにすべきこと