映画『告白』が、第83回アカデミー賞外国語映画部門ノミネート最終候補に選ばれました。
65カ国66作品から選ばれた9本に入ったのです。
自分がスタッフとして関わっていることもありますが、そればかりではなく一観客として観ても、久しぶりに世界に対して胸を張れる映画が出来たと思っていました。
アカデミー賞外国語部門に出品すると聞いて、こうなれば作品賞をとってほしいと願い続けています。
最終ノミネート作品の発表が1月25日、本選は2月27日。
次は25日ですね。
なんとか残って欲しいなあ。
ところで、『第2次スーパーロボット大戦Z』に『天元突破グレンラガン』の参戦が決まりました。
『スーパーロボット大戦』シリーズは、自分にとって、とても思い入れのあるゲームです。
最初はただのファンでしたが、当時双葉社でゲーム攻略本の編集部にいたので、このシリーズの担当になりました。
本当は別の仕事をしていたのですが、会社が初めてこのシリーズの攻略本を出す時に校正をチェックしていたら、色々気になるところが出てきて、「こうした方が読者は喜ぶんじゃ」と提言したのがきっかけです。確か『EX』の時でした。
あの頃は、スーパーファミコン全盛期で、カセットロムが主流。サンプルをもらってから製品が流通するまで二ヶ月くらい間があったのですね。だから、攻略本を同日発売にしようとしても、時間的な余裕があった。今のようにデータ量が膨大だったわけでもないですし。
正式な担当になったのは、『第4次スーパーロボット大戦』からです。
実質的な編集作業を行う編集プロダクションの担当と二人で、他社の攻略本を見ながら、優れているところ足りないところを検証しました。
見開き1ページに隠しマップ、敵増援、資金、最長射程距離など、すべての情報を入れるというコンセプトを作ったのは、あの当時としては早かったと思います。とにかく自分が使いやすい本が欲しかったのですね。
担当になったことにより、バンプレスト(現パンプレソフト)の寺田貴信プロデューサーや、ダイナミック企画の徳原八州さんと知り合いになれたことは後の自分の仕事に大きく影響することになります。
徳原さんとは、攻略本の関係でダイナミックプロに出入りしたことをきっかけに、『スーパーロボット大戦』シリーズのコミカライズの話になり、石川賢さんに『ゲッターロボ対ゲッターロボG』という短編作品を描いてもらうことができました。
ここから『ゲッターロボサーガ』構想が生まれ、のちの石川賢選集につながり『虚無戦記』『真ゲッターロボ』『ゲッターロボアーク』などを双葉社で描いてもらえることになったのです。
寺田さんは、僕が『スーパーロボットマガジン』という雑誌を創刊した時にも随分とお世話になっています。
『龍虎王伝奇』というオリジナルコミックの原作を書いてもらったりもしました。
ガイナックスから新作オリジナルロボットアニメのメインライターをという依頼が来た時は、「やった。これで自分が関わった作品が『ロボット大戦』に入れる」と喜んだのですが、バンダイグループとは別のおもちゃ会社がスポンサーについていると知り、その夢はなかなかかなわないだろうなあと、正直肩を落としました。
それでも、こうやって晴れて参加できることができて、本当に嬉しいですね。
子供が小さい頃、「お父さんの夢は、『スーパーロボット大戦』の(c)に自分の名前を入れることだ」と言ってましたからね。
人に話すと「ちっちぇえ」と笑われましたが。