
7月第1週放送の連続テレビ小説「なつぞら」(NHK)に、ヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)と生き別れになった妹・千遥(ちはる)役として女優の清原果耶(17)が登場した。
事前の告知はなく、オンエアで出演が発表されるという異例のサプライズ演出となったが、清原の透明感と演技力に視聴者はくぎ付けとなり、SNSでも「清楚で落ち着いたたたずまいの中に微かな闇を感じさせる女優さん」「手紙の朗読で演技力の凄さってわかるんだなぁと朝から清原果耶ちゃんに感心した朝だった」など絶賛の声が殺到した。
姉妹の感動の再会が期待されたが、なつたちと会うことなく再び姿を消した千遥。家柄のよい相手との縁談話があり、そのためには戦争孤児であった過去と縁を切らなければならないという切ない理由があったのだった。たった数回の出演だったにも関わらずSNS上では「千遥ロス」者が相次いだ。
「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを受賞後、わずか1か月でTVCM出演が2本決定し、その美少女ぶりが話題となった清原。ティーン向けファッション誌「nicola」(新潮社)の専属モデルや2015年後期の連続テレビ小説「あさが来た」(NHK)で女優デビューを果たすなど異例の大抜擢が続いた。「あさが来た」では波瑠が扮するヒロインの姉(宮崎あおい)の女中という大役を務め、三宅弘城との年の差婚などを見事に演じ切った。
「女優として各所で評判の高い清原さんですが、特に泣きの演技が素晴らしいと言われています。『なつぞら』で、なつや咲太郎(岡田将生)との電話越しの再会が叶った際の、千遥のうれしさや戸惑いといった複雑な感情を視線やこぼれ落ちる涙で表現し、多くの視聴者の涙も誘いました。流れの中でごく自然に涙を流せるのが彼女の強みです。映画『3月のライオン』では、涙を流しすぎて脱水症状になったというエピソードがあるほどです」(テレビ情報誌の編集者)