■「水ダウ」登場でナイトスクープの威光に陰り

 30年の時を経て、一世を風靡した番組もオワコンになってしまったということか。一方、先に紹介した発言に続き、桂小枝はさらに「スタッフの皆さんなんか言い返してきたらどうなの? 言い返せないならお前らアホやろ~」とツイッター上で連投。同番組のチーフ作家を務める百田は「私たちスタッフも番組を愛してますし、よりよい番組になるよう、いつも懸命に努力してます。小枝さんに応援していただいているのは嬉しく思います」とツイッターで答え、事態の収束を促した。一連の流れについて番組制作会社のディレクターは次のように分析する。

「いつも過激な発言で注目を集める百田さんが、まさか収束させる側に回るとは驚きました。小枝師匠のツイートに対して、現役探偵局員のスリムクラブ・真栄田も『なんでなのか探偵ナイトスクープに依頼してはいかがでしょうか?』と煽りとも読めるツイートをしていましたが、正直、いまやってるスタッフや演者たちはいい気がしないと思いますね。“調査ものバラエティ”として一時代を築いた同番組ですが、同じスタイルのバラエティとして最近、大人気の『水曜日のダウンタウン』と比べても、見劣りしてしまうのはたしか。『水ダウ』はあらゆる規制を逆手にとる形で笑いに変換し、攻めまくってますからね。
ナイトスクープはいくら関西が誇る人気番組とはいえ、予算は潤沢にあるわけないですし、全国ネット番組とはわけが違う。お金がかけられず、規制も厳しくなれば、おのずと内容がぬるくなってしまうのは当然でしょう。小枝師匠はその辺を考慮せずにツイートしてしまったのではないでしょうか」

 今回の騒動に際し、「ナイトスクープなら笑いで収束させてくれるはず」と語るのは在阪局のプロデューサーだ。

「関西で働く僕らはバラエティのお手本としてナイトスクープに追いつけ追い越せで今まで見てきました。だから、それだけリスペクトする気持ちもすごくあるんです。バラエティ番組に字幕テロップを入れるという発明を生んだのもこの番組ですし、俳優の生瀬勝久が『槍魔栗三助(やりまくりさんすけ)』という芸名で探偵をやってたり、シンガーの嘉門達夫やトミーズ・雅など、この番組での活躍を契機に全国区になったタレントも多い。数々の伝説もある名物番組なので今回の騒動に関しても、うまく笑いに変えてまた番組を盛り上げてほしいですね。このままだと、『小枝さんが老害』って話で終わってしまう可能性もあるので、それは番組としても避けたいのではないでしょうか」

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西田局長の裁定は?