芸能リポーターの川内天子氏は、草刈正雄についてこう評する。

「草刈さんはモデルから二枚目役で俳優デビューしましたが、間もなく当時の大女優・沢村貞子さんに『二枚目俳優は人の3倍は努力しないと認めてもらえない』と言われたそうなんですが、それが今も彼の心の中にあるのでしょう。1978年に千葉真一さんと出演したドラマ『十字路』ではじめて三枚目の役に挑戦し、以降はコミカルな役でも活躍するようになっていきました。それを昇華させたのが『真田丸』の真田昌幸役です。壮絶な幼少期を経て芸能界でも長いキャリアを持っていますが、今の草刈さんの演技にはそうした悲喜こもごもが凝縮されており、今の芸能界において最強の“おじさま俳優”といえるでしょう。元々、デビュー前に接客業やセールスマンを経ているのでトーク力も高い。バラエティ番組での活躍も、今後があるかもしれません」

　公私ともに「じいじ」として快進撃を続ける草刈。まだまだ前半戦の「なつぞら」から、今後も心に響くセリフの登場を期待してやまない。（高梨歩）

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