その「真田丸」での再ブレイクをきっかけに、2017年にはデビュー47年にして初となる写真集草刈正雄FIRST PHOTO BOOK」も出版され、話題となった。しかし、順風満帆に見える草刈の俳優人生だが、実は波乱万丈な道を歩んできた。

 父親は米軍兵士で、草刈が生まれる前に朝鮮戦争で戦死しているという。中学のころから新聞配達をし、高校は定時制。授業後に部活の野球練習をし、その後はスナックのアルバイトをこなしていたというのだ。当時のことを草刈は「本の訪問販売もしていました。大変でしたが、それもいい経験だったなと思います」と取材で語っている(「女性自身」2017年5月19日号)。

■長女・紅蘭の出産で“じいじ”に

 デビューのきっかけは、スナックのマスターの勧めでモデル業を始めたことだった。「モデルは興味なかったのですが、お金につられて」という動機だったが、当時、昼間の仕事が手取りで1万9000円だったそうで、それがモデル事務所に入ると5万円になるので「5万円に釣られて東京に出てきました」(4月23日に開催された「母の日参り」パートナーシップ活動発表会にて)と語っていた。

「モデルを始めて3か月後には資生堂のCMに大抜擢され専属モデルとなりました。1977年にマルベル堂のプロマイド年間ランキング俳優部門1位になるほどの人気スターになり、俳優の道も開けました。ただ、30代半ばから数年は『仕事が激減して氷河期だった』と不遇の時代があったことをテレビ番組で明かしていますね。『それでも腐らず役者にしがみついてきた』と不屈の役者魂で、悪役やヒロインの父親など、新たな境地をどんどん開拓し、今では名バイプレイヤーとして欠かせない役者になりました」(同)

 昨年、長女の紅蘭が出産し、初孫が誕生。プライベートでも“じいじ”となった草刈。紅蘭はインスタグラム(1月4日)で「正雄くんは初孫に初対面。泣いて喜んでくれて」と投稿。続けて「あの怠け者で面倒くさがりさんが動く動く(ママ)」と“じいじ草刈”の変わりようを伝えていた。

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