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42歳で電撃結婚、翌年には高齢出産。激動2年を経た女優・水野美紀さんが、“母性”ホルモンに振り回され、育児に奮闘する日々を開けっぴろげにつづった連載「余力ゼロで生きてます」。今回は一歳半検診について。
* * *
区から、一歳半検診のお知らせが届き、連れて行った。
届いた書類には、育児に関するアンケートと受診票が入っていて、日程は決め打ち。この日のこの時間に来てください、と。
で、予備日が一日設けられている。
どちらも都合が付かない人は、申し込めば別日にちゃんと受けられるようになってはいるらしい。
にしてもなんで平日なんだろう。共働き夫婦だとどちらかが有休を取らないと行けないよな。
私は2カ月前からこの検診日に休みを確保しておいた。
私の仕事は必ずしも土日が休みという訳ではないし、こちらの都合で調整できるものもあるから何とかなったけど。
平日なので、保育園を休ませて、9時に指定の場所へ。
フロアは1歳児とその親御さんでごった返していた。
広いフロアの中央にベンチタイプの椅子が並べられ、それを囲むように、入り口をカーテンで仕切られた部屋が並んでいる。入り口にはそれぞれ「問診」「測定」「診察」「相談室」「歯科検診」と掲げられている。
まずは受付に並び、アンケートと受診票、母子手帳を提出する。
「問診に呼ばれますのでお待ち下さい」
と言われ、チビを抱っこして座れる場所をキョロキョロ探す。
と、受付脇に、買い物カゴのようなプラスチックの茶色いカゴが積み重ねられているのを見つけた。
形もサイズも完全にスーパーの買い物カゴ。自由に使っていいみたい。
これがまあものすごくありがたかった。
チビとのお出掛けはなにかと荷物が多い。
オムツにお尻拭きに着替えにおやつに飲み物にタオルに。
早速一つ確保してマザーズバッグと自分の上着、受付でもらった冊子をひとまとめに。
隅に座って順番を待つ。ロッカーなどはないので、荷物を抱えてあちこち移動だ。