■一塁手


武内晋一(智弁和歌山)

次点
筒香嘉智(横浜)
坂口真規(智弁和歌山)
清宮幸太郎(早稲田実)

 2000年春準優勝、夏優勝の強打のチームの中心だった武内を選出した。当時は2年生だったが3番に座り、どこに投げても打ちそうな雰囲気が漂っていた。3年時には春、夏とも甲子園出場を逃したが、下級生時代の活躍は大きなインパクトを残した。

 筒香、清宮も甲子園で活躍したのは下級生時代。筒香は2年夏に出場し、準々決勝の聖光学院戦では2本塁打を放ち1試合個人最多タイ記録となる8打点をマークした。清宮は1年夏に3番・ファーストで出場し、2本塁打を放つなど大活躍を見せてチームをベスト4に導いている。

 坂口も2年夏に佐藤由規(仙台育英)からホームランを放っているが、凄かったのは3年の夏。3回戦の駒大岩見沢戦では史上初となる1イニング2本塁打を放ち、大観衆にそのパワーを見せつけた。

■二塁手
町田友潤(常葉菊川)

次点
都築克幸(日大三)
上本博紀(広陵)
林裕也(駒大苫小牧)

 守備であれば史上最高のセカンドとも言われる町田を選出。2年春から4季連続で甲子園に出場し、3年夏には数々の好守備でチームのピンチを救い続けた。「セカンドに打ってしまえば望みはありません」という名実況からも町田の守備の凄さが伝わるだろう。また打っても中軸を任され、パンチ力でも目立つ存在だった。

 都築は2001年夏に強打の1番として大活躍。当時史上2位となる1大会16安打をマークしてチームを牽引した。林は駒大苫小牧2連覇の時のキャプテン。2年夏の甲子園では涌井秀章(横浜)からサイクルヒットを放つなど、積極的なバッティングが光った。上本は1年夏から3年春まで4季連続で甲子園に出場。2年春には1大会12安打を放ち、チームの優勝にも大きく貢献した。

■三塁手
松井秀喜(星稜)

次点
内之倉隆志(鹿児島実)
古木克明(豊田大谷)
河合完治(中京大中京)
我如古盛次(興南)

 強打者揃いのサードだが、ここは迷いなく松井を選んだ。3年春の選抜は甲子園球場のラッキーゾーンが撤去されてホームラン数が激減した大会だったが、開幕試合でいきなり2打席連続ホームランを放ち、そのパワーを見せつけた。3年夏の明徳義塾戦での5打席連続敬遠は、高校野球にとどまらない社会現象となった。

 内之倉は3年時に春夏連続で甲子園に出場。特に夏は3本塁打を放ち、九州ナンバーワンスラッガーの実力を見せつけた。古木は2年夏に1試合2本塁打を放ち、3年夏も3番打者として1本塁打を放つなどチームのベスト4進出に貢献。左打者ながら左方向へも放り込める打撃は高校生離れしたものがあった。

 河合、我如古はともに優勝チームの3番、サードとして活躍。上背はないものの高い打撃技術で広角に鋭い打球を放ち、スタンドまで運ぶパンチ力があるところも共通している。

暮らしとモノ班 for promotion
大型セールAmazonプライム感謝祭は10/19(土)・20(日)開催!先行セール、目玉商品をご紹介
次のページ
外野手は大阪桐蔭勢がズラリ