「死ぬまでにジャズをちゃんと歌えるようになりたい」
【写真】スヌーピーとコラボしたニューアルバム『DELICIOUS ~JUJU’s JAZZ 3rd Dish~』のジャケットはこちら
デビュー前から、JUJUは思い続けてきた。その願いへの第一歩が2011年にリリースしたジャズアルバム『DELICIOUS』。コール・ポーターの「You’d Be So Nice To Come Home To」や「Night And Day」などジャズのスタンダードナンバーをレコーディングした。
「初めての試みだったので、わかりやすさを大切にしました。だから、『You’d Be So Nice To Come Home To』も、世界でもっともメジャーな、ヘレン・メリルが歌ったテイクに近いアレンジでやらせていただきました」
2014年には2枚目のジャズアルバム『DELICIOUS ~JUJU’s JAZZ 2nd Dish~』をリリース。ジョージ・ガーシュウインの「Summertime」やエロール・ガーナーの「Misty」などやはりスタンダードを中心に歌った。このときは、日野皓正や菊池成孔など、ジャズの腕利きも参加している。そして、12月5日に、3枚目のジャズアルバム『DELICIOUS ~JUJU’s JAZZ 3rd Dish~』を発表する。
「今作はバート・ハワードの『Fly Me To The Moon』やバート・バカラックの『Walk On By』などスタンダードに加え、映画音楽やロック系のミュージシャンの曲もジャズアレンジでレコーディングしました。ロバート・デ・ニーロが主演した『New York New York』のテーマや『サウンド・オブ・ミュージック』でジュリー・アンドリュースが歌った『My Favorite Things』。そして、スティングの『Englishman In New York』を久保田利伸さんとデュエットしています」
アルバム全体でニューヨークを強く意識したという。
「ニューヨークで、私がシンガーの“JUJU”になったからです。ニューヨークに行かなければ、シンガーになっていなかったし、JUJUにもなっていませんでしたから」
2000年、ニューヨークのマンハッタン。デビューを間近にしていた彼女は家路を急いでいた。翌日にはシンガー名を決めなくてはいけない。しかし、アイディアは浮かばなかった。