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貴乃花親方が日本相撲協会から“引退”することが正式に決まった。1日に記者会見した八角理事長は険しい表情で「貴乃花親方は22回の優勝を成し遂げた立派な横綱。今回、このような形で相撲協会を去ることは誠に残念」と述べ、双方の弁護士や千賀ノ浦親方、知人を介して面会を申し入れていたことを明かした。一方、貴乃花親方は先月25日に、「直接そういった(話し合いの場を設けるなどの)通達をされたことはございません」と話していた。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、この状況にスッキリしないとこぼす。
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僕としては、協会が本当に手を尽くしたのか疑問ですよね。貴乃花親方も貴乃花親方でやり方が頑固すぎるのもあると思うけど、協会も協会だと思うんですよ。もう少し早い段階で、八角理事長がサシで膝を突き合わせて、一回話をしに行ってほしかったですよね。間に弁護士とか挟むんじゃなくて、直接ね。
マスコミがいる前で八角理事長が「話し合いがしたい。角界の宝なんだから僕は辞めてほしくない」とか言って、協会の会議室で待ってるのを見せるとか。それでも貴乃花親方が話し合いに応じなかったり「辞める」って言うなら仕方がないなと思えるじゃないですか。協会への疑問もなくなるし、どう考えても両者にとってウィンウィンじゃないですか。
歴史と伝統がありすぎるし、日本の国技みたいなものになっているけど、その根本を忘れてないか?
こんな騒動があってもコアな相撲ファンは離れないだろうし、相撲は相撲で儲かってるから、協会にとっては関係無いんだろうなと思いますけど。でも僕が問題だと思うのは、協会は公益法人だということです。法人税が非課税になり、利子や配当など利益の分配を受ける場合に所得税が課されないなどの優遇措置となっていて、いわば、税金で賄われてるわけじゃないですか。本当だったら何億とかいう税金を払わなきゃいけないところを、免除されているのです。