毎年恒例の「マイナビ・日経 2026年卒大学生就職企業人気ランキング」。ずらりと並ぶ企業名を見ていると、親世代は「なんの会社だっけ?」と不思議に思うものも。今の大学生がどんな視点で企業を選んでいるのか、マイナビキャリアリサーチラボの研究員、長谷川洋介さんに聞きました。

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親世代にはなじみがなくても、大学生には大人気

――大学生就職企業人気ランキングには、親世代にはあまり馴染みのない企業も上位に入っています。例えば、Sky(理系総合3位・文系総合16位)やPlan・Do・See(文系総合30位)など、少し意外性があるように感じられます。 

 マイナビでは大学生の保護者を対象にした調査も行っています。「2024年度 就職活動に対する保護者の意識調査」の子どもに働いてほしい就職先ベスト3は、公務員、トヨタ自動車、NTT(日本電信電話)で、学生の就職企業人気ランキングとの違いも見られます。 

 ランキング上位のSkyはBtoBの企業で、システム開発やICTソリューションが主力事業ですから、大学生の親御さんが直接利用する機会は確かに少ないかもしれません。ただ、ここ数年はタレントを起用した企業広告も打っていて、学生にはよく知られた企業です。

  Plan・Do・Seeはホテルやレストラン、ウェディング事業を運営している企業で、サービスを利用したことがあっても、社名は把握していない人は多いかもしれませんね。ただ、Sky同様、学生たちには人気で、毎年のようにランキング上位に入っています。

――一般的に知名度の高い企業がランキングの上位とは限らないのですね。学生たちに人気が高い理由はどんなところでしょう?

 この2社だけではありませんが、社会的な知名度よりも「就職先としての自社の魅力」を学生に対して効果的に訴求している企業ほど人気が高い傾向があります。

 例えば、理系総合8位のトヨタ自動車の場合、インターンシップを非常に積極的に受け入れています。「事務職」「技術職」で20ものコースが用意され、学生の専攻や志向に合わせているんです。

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八木沢由香
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