暑くても寒くてもグラウンドに行くわけ

――息子さんが小5になられた今、週末は多少のんびりできるんでしょうか。

 それが、全然できていないんです(笑)。

 息子は少年野球をがんばっているので、ぼくも土日はグラウンドに立って、子ども以上に汗をかいています。

 本音を言えば「こんなに疲れているのに、何やってんだ?」って思うんです。でも小5と小6の2年間で、練習に参加できる土日はあと100回もないんです。

 全力で子どもに向き合えるのは、たったそれだけ。そこに気づいてしまったので、サボることはできません。

――後悔がないように、ということですか?

 はい。妻の闘病中を思い出すと、後悔することがたくさんあるんです。でも、過去は変えられない。

 そう思うと、せめて息子との貴重な時間だけは十分に味わいたいなって思っています。

ソフトバンクホークスを親子で激推し

――少年野球以外での親子の楽しみもあるんですか?

 いっぱいありますよ。二人でラーメンを食べにいってランキングをつけたり、いっしょに映画をみにいったり。

 なかでも一番大きいのは、プロ野球のソフトバンクホークスの応援です。

 大阪でソフトバンクの試合があるときは全試合応援に行きます。試合のスケジュールと仕事の調整をすることが、すごく大変なんですよ(笑)。

 このまえは、思い立って香川県へ日帰り親子旅を実行しました。 思い立ったときにパッと動けるのは、父と子2人だからかもしれませんね。

――2人とも大阪生まれですよね。なぜ福岡の球団のファンに?

 息子が3歳のときに、京セラドームでオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの試合に連れて行ったんです。そのとき柳田悠岐選手が特大ホームランを打って、それが息子に強烈な印象を与えたようです。以来、すっかりホークスと野球に夢中です。

 柳田選手の自主トレを見学するために、親子で大分県まで遠征したこともありました。帰りに温泉に寄ったりして、ぼく自身へのご褒美も入れています。

京セラドームで野球観戦をする息子さん(提供)
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