白塗りの顔と着物姿、自虐ネタの最後に「チクショー!」と叫ぶユニークな芸風で一世を風靡したお笑い芸人のコウメ太夫さん。一時期は仕事が激減したものの、現在は再ブレイクを果たし、テレビやYouTubeで活躍中です。私生活では結婚と離婚を経て、高校生の息子さん、自身のお母様との3人暮らし。息子さんと過ごした離婚後の日々を振り返るとともに、子育てへの思い、数学と将棋が好きという息子さんとの関係について聞きました。※【後編】<コウメ太夫に聞く、私立校の特進クラスに進学した息子に望むこと「勉強ができるのは素晴らしいけど、そこに期待はしていない」>へ続く
【写真】幼い息子さんと手をつなぐコウメさん(ほか、全2枚)息子が2歳のときに離婚
――息子さんは17歳だそうですね。
あっという間に大きくなりました。思春期ではありますが、まぁ仲良くやっています。
――離婚されて以来、子育ては主にコウメさんがしてきたのでしょうか?
僕の母の力を借りながら、ですね。離婚した当時、息子は2歳。僕はものすごく仕事が少なかったので、息子とはいつも一緒にいました。
――息子さんとは、毎日どのように過ごされていたのですか?
ごく普通ですよ。朝は保育園まで一緒に歩いて行って、夕方またお迎えに行って、帰りに一緒にスーパーで買い物をしたり、ご飯を作って食べたり。僕は凝った料理は作れないので、冷凍食品とか買ってきたお惣菜でしたけど、息子は「おいしい」ってよく食べてくれました。絵本の読み聞かせもしたなぁ……。当時はただ当たり前のことをしている感覚でしたが、今にして思えば、あれだけ一緒に過ごした時間は、すごく貴重でしたね。
寂しかった日々「息子が僕に元気をくれた」
――時間があったとは言え、慣れない育児や家事は大変だったのでは?
母がかなり手助けしてくれたこともあり、子育てが大変だったという記憶はあまりないですね。体力的には「エンタの神様」で人気が出て、たくさん仕事をいただいていた時のほうがきつかったです。あのころは毎日2時間とか3時間しか睡眠が取れませんでしたから。むしろ息子がいてくれたおかげで、離婚や仕事がないことの寂しさ、つらさがまぎれましたし、元気をもらいました。子どもはかわいいですからね。
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