令和の親が直面する「忙しすぎる日常」は、秋にいっそうヒートアップします。3兄弟を子育て中のコミックエッセイスト、tomekkoさんも、子どもの成長をかみしめたいはずなのに、出てくる言葉は行事でパンクしている自分の悲鳴ばかり。子どもを応援したいし行事は全部見たいけれど、体が一つしかないジレンマ……みなさんはどうこなしているのでしょうか。誰もが抱える子どもの学校行事やお楽しみイベントのやりくりについて、体当たりの日々を綴ります。

 秋ですね。本格的に寒くなる前に行楽という行楽を全部やってしまおうと行事がギュギュッと詰まった短い秋です。それを乗り越えると息つく暇もなく終業式、クリスマス、年末年始と……そりゃ時が経つの早いわ。年取るわけだわ。

 ただでさえ忙しい10月以降ですが、今年はわが家、保育園、小学校、中学校と所属が全員分かれているので行事が×3になってきてもうてんやわんやです。懇談会ハシゴとか、もう誰の話聞いたんだかわからなくなってます。中学校の三者面談で三男のお昼寝の相談とかしちゃったらどうしよう(さすがに無いと信じたい)。

 三男は今年年長さんなので、12年間続いた保育園時代も最後ということで春から行事ごとに「あぁ…またひとつ終わってしまった……」と花びらを一枚ずつ摘むような思いで涙ぐんでいたんですが。

 ちょっ……と夏以降、感傷に浸ってる余裕がないんです!(笑) あっちもこっちも遠足、運動会、収穫祭的なやつ、面談……とひっきりなしで、こちらの熱量がもたない!淡々とこなしちゃってごめん!な気持ち。

 正直、今年は出欠をうるさく言われない小中学校の行事はいくつか抜け落ちてしまい、終わってから「しまっっった……!!」と頭抱えたものもあります。小学生の頑張っている様子や学校での友達との関係性をじっくり見る機会ってすごく貴重なんだけど、他の行事のために調整した仕事をこなそうとするとどこかにしわ寄せがきて、その仕事をするはずの日にまた別の行事が入ってて……って、3兄弟全ての行事に母一人でくまなく出席するのって現実的じゃなくないですか?

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コミックエッセイスト tomekko

中1、小3、年長の男子3兄弟に夫とほぼ男子校な日々を送っている“ポンコツ母さん”。『AERA with Kids』の「脱・カンペキ親修行」では、鋭い観察眼で子育てや家族、夫婦、教育などについて連載中。Instagramでは13万以上のフォロワーに日々育児絵日記を投稿。インスタアカウント @tomekomet

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