「集中力がもたない」ということにも悩んでいるのかな? 集中力はマラソンと同じで、徐々に力がついていくものだとよしおは思う。マラソンも、いきなり10キロ走れるわけじゃなくて、走れる距離を少しずつ延ばしていくことが大事なんだ。
よしおは大学受験のとき、浪人生活をしていた。浪人中、最終的には一日16時間勉強をしていたけど、受験勉強をはじめた高校を卒業した年の3月くらいは、一日2~3時間くらいしか勉強できていなかったよ。徐々に徐々に時間を延ばして、一日16時間勉強できるようになったのは9月くらい。それくらい、集中力をつけるのは時間がかかることなんだ。
量の先にこそ質がある
集中力を伸ばすのにも、工夫が必要だと思う。よしおは、苦手なことから始めてしまうとエンジンがかからないから、得意なことから始めていた。好きで得意だったのは、政治経済。政治経済でも取り組みやすい一問一答をやっていたよ。
政治経済の一問一答でエンジンがかかってきたら、英語をやって国語をやって……と、自分の気持ちが盛り上がる順で勉強計画を立てていたんだ。読解問題とかは、よしおはかなり疲れてしまうから、集中力がついてから取り組み始めた。「弱点から攻めろ!」と言う人もいるけど、よしおは得意なことからやるほうが合っていたな。
勉強法も、集中力を上げる方法もきっと人それぞれあるから、まずはたくさん試して、自分の方法を見つけることが大事だと思う。「量の先に質」があるからね。塾での勉強法も、決まった方法がないならいろんな人の勉強法を参考にして試してみたらどうかな? 自分に合う方法を見つけるまで、「まずは量」を意識してみるといいかも。
ちなみに、中学生のときのよしおは、らいピーヤと同じように塾通いをしていたけど、塾の先生から注意ばかり受けていたよ。定期テストは毎回一夜漬けってかんじだったからね(苦笑)。徐々に徐々に、見つけられるといいね!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
小島 よしお