「通っている塾では質より量で、疲れるし集中力がもちません。質と量、どちらが大事だと思いますか?」というお悩みを寄せてくれた中学3年生。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。勉強も筋トレもスポーツも「まずは量じゃないかな」という小島さん。実体験も交えながら、「質」を手に入れる方法を教えてくれました。
【写真】大学生時代の小島よしおさんと岩崎う大さんのショットはこちら【よしおの答え】
らいピーヤ、質か量か……みんな一度は迷ったことがあるんじゃないかな。効率的に知識が身についたらうれしいし、短時間で効果の高い筋トレができたらラッキー。人間って、楽をしたい生き物だからね。
だけど、そもそも「質のいい勉強法」っていうのはどんなものかな。受験勉強だと「結果に結びつきやすい」勉強法かな。たしかにやみ雲に量をこなすのは得策じゃないと思うけど、よしおの経験上、「まずは量」なんじゃないかな、って思う。
例えば筋トレ。よしおは筋トレが趣味のひとつなんだけど、はじめたてのころは本当にいろんなことをやっていた。いろんな筋トレ方法を試したのはもちろん、いろんな人に筋トレ方法を教わったりもしていたよ。
その結果、20代のときよりも、今のほうが筋肉のつき方をほめられることが多いんだけど、トレーニング時間は圧倒的に少なくなった。いろんなことを試してきたからこそ、自分の筋肉に合うトレーニング方法を見つけられたのかな、って思う。
先輩が言った「やっぱり練習時間だった」
お笑いの世界でも、面白い人や評価されている人は、ものすごい量のネタを作っているんだ。よしおが大学時代に所属していたWAGEというコントグループには、かもめんたるというコンビの岩崎う大さんがいた。今では劇団を作って定期的に公演を開催するなど、お笑い芸人からも信頼されている人なんだ。
次のページへまずは量をこなして、「質」がついてくる