――福岡さんの言葉は、わが子の発達障害で悩んでいる方の励みになったのではないでしょうか。

 そんな声もいただきました。わが子が発達障害だとわかっている方の多くは、自分のことを責めていることが多いんです。高齢で産んだからだとか、接し方が悪かったのではないかとか、本当に悩む。でも絶対に親のせいではないし、巡り合わせだと私は思っています。

――福岡さんにとって、豆太くんの存在がいかに大きいかを感じます。豆太くんとともに福岡さんも変わってきたんですね。

 めちゃくちゃ変わりました。豆太は私にいろんなことを教えてくれる先生です。彼がいなかったらきっと私は視野が狭いままで、今みたいに開放的な気持ちで生活はできなかったと思います。

 近所の子たちも、すごくいろんなことに気づかせてくれる存在です。子どもそのものが、ものすごくパワーがある生き物だなぁと思うんですよね。一方で、大人の影響をめちゃくちゃ受ける鏡みたいな存在でもあります。近所の子も含めて、彼らのまえで恥じぬ自分でいられたらと思っています。

(構成/神 素子)

※前編<元チャットモンチー福岡晃子が語る「徳島移住」を決めたワケ 「プライバシーの壁がめくれた。めちゃくちゃ子育てしやすい」>から続く

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