「学校力」=「社会力」じゃない
それに、マネージャーさんの話からもわかるように、学校という場所もいろいろで、「周りに合わせないといけない」っていう空気が強い場所と、そうじゃない場所がありそうだね。
学校って集団行動が必要な場所だから、最初に話したような「協力」するということがすごく求められる場所だよね。それに勉強があったり、運動があったり、そこに順位があったりするから、人と比べるシチュエーションがなにかと多い「学校力」っていうのかな。それがすごく求められる学校もあるし、その学校力が高い人、低い人もいると思う。
学校力が高い人が社会力も高いのかって言ったら違う気がするんだよね。学校力が低くても、別の場所で才能が開花する人もいるだろうし。芸人で人気者になっていても、学生のころはそういう存在じゃなかった人なんてたくさんいるんだから。
学校って特殊な場所だと思うから、合わないようだったら「あ、わたし100m走遅いもんな」くらいの感覚でいいと思う。短距離走が苦手でも、長距離走は得意、って人もいるし。つまり、みんなが行くことになる学校も得意と不得意があるのは当たり前だということ。
さっきも言ったように、自分を変える必要は全くない。周りに合わせる必要もない。だけど、それでつらくなっちゃうなら、ちょっと受け止めてみたり、「苦手はあって当たり前」ってことをひとつ心に置いたりすることで少しでも心が軽くなったりしないかな。
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
小島よしおのボクといっしょに考えよう
小島 よしお
著者 開く閉じる