アイドル・俳優 高橋海人
アイドル・俳優 高橋海人

 King & Princeの高橋海人さんが単独初主演となるドラマ「ボーイフレンド降臨!」が放送中だ。役者として、アイドルとして、目の前の一つ一つのことに取り組んでいきたいという。AERA 2022年11月21日号から。

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――ここ数年、役者として重要な役を任されることが増えた。「ボーイフレンド降臨!」では主人公の青年・アサヒを演じている。

高橋海人(以下、高橋):毎日が新鮮で勉強させてもらっています。記憶を失った青年が主人公のラブコメディーなのですが、アサヒはずっと笑顔で明るく、どこか浮世離れしたキャラクターなんです。演技は、その役が生きていなければいけないのがすごく難しくて。アサヒを観ている人にどうやったら愛しいと思っていただけるのか、試行錯誤しています。

 少しギアを上げるような動きも難しいです。細かいところまで意識してさまざまなシーンを演じ分け、アサヒの特性を全部大切にしたいです。

■ずっと追いかけたい

――12月には、映画「Dr.コトー診療所」が公開される。2003年から放送が開始されたドラマ版を、子どものころ、再放送で見ていた。

高橋:出演が決まった時はとてもうれしかったのですが、同時にプレッシャーも感じました。原作ファンの多い作品でもありますし、僕にとっても吉岡秀隆さんといえばコトー先生でした。作品を愛している人が多いからこそ、自分が加わることで作品の世界観を絶対に崩してはいけないと思いました。できるだけ溶け込めるように意識して臨みました。

――憧れの役者は2020年にドラマ「姉ちゃんの恋人」で共演した林遣都だという。一気に饒舌になった。

高橋:ドラマ「火花」を観たことがきっかけで遣都くんのことが好きになって、「姉ちゃんの恋人」で共演できたうえに対峙するシーンも演じることができました。こんな幸せなことはないです。遣都くんが演じるキャラクターはどれも愛しく感じてしまうんです。「芝居は役の奥にその人の人間性が見える」と聞きますが、遣都くんのお芝居はまさにそう。遣都くん自身がすごく熱い人で、演じるキャラクターにもそれが出ているから胸を打つんだろうな、と思います。必死に生きて一つ一つのことに熱量を注ぐ大切さを学びましたし、そんなお芝居ができるように毎回頑張っています。ずっと追いかけたい人です。

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