AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年8月15-22日合併号では、Free+ International School理事長の青沼弥幸さん、NTTデータで課長を務める青沼俊介さん夫婦について取り上げました。

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 妻が28歳、夫が27歳のときに結婚。息子(9)、娘(6)と4人暮らし。

【出会いは?】大学の同じ学部・学科の同級生。日々顔を合わせるうち自然と交際に至る。
【結婚までの道のりは?】約9年の交際期間を経て、出会って10年目を機に婚姻届を提出。
【家事や家計の分担は?】家事は半々。最近は妻が料理をすることが多い。稼ぎは主に夫で、財布は一緒。

妻 青沼弥幸[41]Free+ International School 理事長

あおぬま・みゆき◆1981年生まれ、千葉県出身。芝浦工業大学を卒業後、IT業界を経てコンサルタント会社へ。育休中に幼少教育の分野と出合い、2016年に現スクールの幼少部(保育園)創設。21年から小学部もスタート

 上の子の育休中に素晴らしい幼少教育と出合ったものの、家からは遠すぎて。でもほかに自分が子どもを預けたいと思えるところも見つからない。そこで彼に「自分でスクールをやりたいんだけど、どう思う?」と聞いたら「やればいいじゃない」って。「やめておけ」と反対する方が簡単なのに。お金もかかることだけれど、文句も言わずにしっかり働いてくれて、おかげで私は好きなことをやれている。

 だから「断固たる決意」というのもよくわかるんです。スクールのオープンまでに3年、軌道に乗るまでに3年。去年から小学部も立ち上げましたが、やっぱりこういうのを切り開いていくって本当に大変なことなんですね。それをどんなことがあっても動じずに「支える」と決めて結婚してくれたことを思うと、感謝しかないし、愛しかない。いつも本当にありがとう。

 子どもたちは私の仕事のパートナーでもあります。彼らの反応を見ながらカリキュラムも作っている。今の仕事は私の天職だと思っています。

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