4月19日からスタートしたドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」に出演中の田中圭さんがAERAに登場。演技ややりたいことを長く続けるコツなどを語った。AERA 2022年5月2-9日合併号から。

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俳優  田中圭 (c)TBS
俳優  田中圭 (c)TBS

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 撮影用の花びらが風に舞うと、天井を見上げてぱっと笑顔を咲かせた。

「このシチュエーションにBGMの曲が合っていて、何だか壮大な気持ちになってきた」と、ノリノリで撮影に応じる。

 インタビューでも自分が思ったことは、率直に話す。予定調和が好きではないのは、演技でも同じだ。

「理想を言えば、自分が演じる人物も、その周りにいる人物も、演じていながらどう動くかわからないのがいちばんだと思います。現実だってそうでしょう」

自分の感情や演技の狙いは、二の次だという。

「演じる役に感情移入はしません。その人自身の感情で動きたいから」

 15歳から俳優の道に入り、今年で22年目。ベテランの領域に入りつつあるが、長く続けること自体に大きな意味は感じないと話す。

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「年数自体は、あんまり大切じゃない気がするんですよ。むしろ、それだけ長くそこにいられる理由や、積み重ねてきた経験のほうが、価値があると思うので」

 現場でものを作るのが好きだと言う。

「今は例えばSNSで自分の興味のある人や物をすぐに見つけられる時代になりましたが、以前は名前も知らない子が自分の作品を観て『夢ができました』とファンレターを送ってくれたこともありました。自分が知らない人にまで、夢や何かのきっかけを与えられる表現の仕事って、やっぱりいいよなって思います」

 4月19日から、ドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」に出演中だ。仕事ややりたいことを長く続けるコツは、どこにあるのだろう。

「う~ん……長く続けることよりも、今楽しいこととか、この先やりたいことに目を向けたほうがいい気がします。逆に、長く続けちゃいけないことを探してみるのはどうでしょう。それがわかると、自然と今の自分が長く続けられることが見えてくるかもしれません」

(ライター・澤田憲)

AERA 2022年5月2-9日合併号