今回「価値観を変える人」の選出依頼を受けた際には「生きているひと限定か」と逆質問。

煉獄杏寿郎と書きたかったのだが、死んでしまったのでその遺志を継ぐ者」として、竈門炭治郎を挙げた。既存の規範にとらわれず、自らの心の向くままに生きること。「自由」であることが変化への一歩になる。

 元競泳選手でロンドン五輪銅メダリストの寺川綾さん(37)が「価値観を変える人」として選んだ5人のアスリートに共通するのは、当たり前と思っている「常識」の枠を超え、新たな道をつくってきたこと。自身は、スポーツキャスターとして選手たちを取材する際、「知らないこと、わからないことを聞くこと」を心掛けているという。

「競技によって選手の考え方も全然違うし、結果に対するアプローチの仕方も違う。それぞれの選手の話が競技の枠を超えて共有されることで、新たな変化が生まれるかもしれません」

■ウスビ・サコさん/京都精華大学学長

1966年、マリ生まれ。日本で初めてアフリカ人の大学学長に。真に多様性を学べる場としての大学づくりに取り組む。グローバル化の視点から日本の教育を改革する

ウスビ・サコさん/京都精華大学学長 1966年、マリ生まれ。日本で初めてアフリカ人の大学学長に。真に多様性を学べる場としての大学づくりに取り組む。グローバル化の視点から日本の教育を改革する(photo 今村拓馬)
ウスビ・サコさん/京都精華大学学長 1966年、マリ生まれ。日本で初めてアフリカ人の大学学長に。真に多様性を学べる場としての大学づくりに取り組む。グローバル化の視点から日本の教育を改革する(photo 今村拓馬)

【他者との「協働・協奏」がポイント違う価値観も受け入れる姿勢を大切に】

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