コロナ禍で食品のストックがキッチンにあふれてしまっている人も多い。大切なのは、やはり「区別」を徹底すること。そして、種類ごとの総量を把握すると、「自分はこんなに持っていたのか」と気づくことができ、自ずと「これはもういらない」とわかるようになるという。

「ホットケーキミックスとスパゲティの使いかけがあるとしたら、使いかけの物は取り出しやすいように、種類に関係なく手前にまとめてしまいがちです。でも、使いかけのものも未開封のものも、必ず種類ごとにまとめてください。そうすると全体量を把握でき、賞味期限切れを防ぐことができます」(同)

 もう一つ、お手軽かつ劇的に部屋の印象をすっきり見せる方法がある。それは、壁面に貼られたプリント類を整えることだ。目から入ってくる情報によって、物が多くなくても散らかっているように感じることもあれば、逆の場合もあるという。

「方向や大きさをバラバラに貼るから、ごちゃごちゃして見えるんです。紙の上辺の高さをまっすぐにそろえるだけで、印象がガラッと変わって、スッキリ見えますよ」(同)

(ライター・羽根田真智、編集部・藤井直樹)

AERA 2021年8月9日号