「水の被害が上から来るか、下から来るかで考えてみてください。排水管の故障は水が上から降ってきます。床上浸水は大雨により水が下から上に増えていきますよね」(寺澤さん)

 屋根瓦が飛んだときは“上からの水の被害”では?

「それは風災の区分になるんです。大雨が部屋に入ってきたのは突風で瓦が飛んだことによるものなので、水災ではなく風災扱い。損害保険は被災の『原因』で種類が決まります」(同)

(経済ジャーナリスト・伊藤忍、編集部・中島晶子)

※AERA 2019年11月18日号より抜粋

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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