新型コロナウイルスのワクチン担当の大臣として注目を集める河野太郎大臣。月刊ジュニアエラ5月号では、その河野太郎さんに、5人の子ども記者がオンラインで直撃取材した。総理大臣になったら国の借金をどう返すか、なぜ政治家を目指したか、英語の勉強方法など、子どもたちからの様々な質問に答えた。
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(子ども記者)――僕はシンガポールの日本人小学校に通っています。河野さんはすごく英語が上手ですが、どうしたら英語が上手になりますか?
河野 僕は日本の高校を卒業したあと、日本の大学を2カ月でやめて、アメリカの高校の一番上の学年に編入しました。ほかの生徒と一緒に寮に住んで、朝から晩までずっと英語を使う生活を1年、その後アメリカで大学生活を3年半、そのうち半年間はポーランドの大学に留学もしました。これらの期間は必死に英語の勉強をしました。勉強しないとついていけないので、夜中まで次の日の授業の予習をしました。それがよかったんだと思います。日本でももっと英語が使えるような授業があったらいいなと思いますね。
――フィンランドなど女性で若い大臣が多い国もありますが、日本は60歳以上の男性が多いです。それについてどう思いますか?
河野 若い人や女性でも、能力があったら大臣をやるというのは当然のことだと思います。日本はほかの国に比べて、女性が家事や子育てにたくさんの時間を使い、男性はとても少ないというのがかなり顕著です。これからは男性も女性も家事や子育てを一緒にやることが大事になるでしょう。そうすると女性も、もっといろんなところで力を発揮できると思います。
――総理大臣になったら、国債(国の借金)はどのように返しますか?
河野 これは大きな質問ですね。今、日本の借金は非常に大きいので、この借金が大きくなりすぎないように、無駄遣いには気をつけないといけないと思います。それともう一つは、日本の経済をもっと発展させて、企業も個人もお金を稼げるようにすること。そうすると法人税や所得税、消費税などの税金を払う人が増えて、国の税収も増えていきます。少し長い時間をかけて、戦略を作っていかなければならないと思います。
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