小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」5月号では、現役大臣の河野太郎さんに、5人の子ども記者がオンラインで直撃取材した。政治家を目指したきっかけや成し遂げたいこと、息抜きの仕方など、子どもたちから繰り出される様々な質問に、ざっくばらんに答えた。

*  *  *

(子ども記者)――河野さんはいつから政界を目指していましたか? きっかけを教えてください。

河野 僕は1982年から85年の間、アメリカの首都ワシントンにあるジョージタウン大学に留学しました。英語の勉強のために、「ワシントン・ポスト」という英字新聞を取って、毎日読んでいましたが、当時のワシントン・ポストには日本に関する記事はほとんど出ていませんでした。一方、日本の新聞にはアメリカのことがたくさん出ている。日本にいるアメリカ大使は、「日米関係ほど重要な二国間関係はない」って言うんだけど、「一番大事なはずなのに、なんでアメリカの新聞には日本のことが出てないんだろう、おかしいな」と思ったのが、政治家を目指す一番最初のきっかけでした。

――政治家になって、一番かなえたいことは何ですか?

河野 政治家になって一番やりたいことは、日本の社会保障政策やエネルギー政策を、もっともっと日本に合ったものにしたいです。

――たとえば社会保障については、どんなふうに変えたらいいと思いますか?

河野 昔は年配の人が少なくて、若い人が多い「ピラミッド型」の人口構成でしたが、今は年々、社会保障を支える若い人の数が、支えられる年配の人より少なくなっています。このような少子化でも社会が成り立つように、年金や医療、介護の制度を変えていかないといけない。それをしっかりやっていきたいです。

――なりたい大臣はありますか? 

河野 総理大臣です。たとえばさっきの社会保障でいうと厚生労働大臣、エネルギー政策なら経済産業大臣など、それぞれ担当大臣がいます。だけど総理大臣になったら、国内のことから外交までを総合的に見て、責任を持ってやることができるからです。私はいつか総理大臣になって、自分がこうしたいという政策を実現できたらなぁと思っています。

――それは、菅さんの次ですか?

河野 わかりません(笑い)。でもいつか!

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吉田美穂
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