【フリー後】

――大会が終わって、このあとは何をしたいですか。

 ここに来るまでに、4回転半の練習をたくさんしてきて、体もかなり酷使してきたと思っているので、まあ、まずはしっかり休むっていうことも考えてはいますが、早く4回転半の練習をして、誰よりも早く4回転半を公式できれいに決める人間になりたいです。

――今回も日本をテーマにしたフリーのプログラムでしたが、今回、日本に長く滞在していることや、東日本大震災10周年であることで、ルーツをより強く感じているという背景があるでしょうか。

 東日本大震災から10年ということは、かなり自分にとっても大きく思っていて、まあ自分自身、被災したときは、かなりつらい思いをしましたし、ただ、僕以上につらい思いをしている方々、または、本当に本当に今も大変な思いをされていたり、今も苦しみながら前に進んでいる方々がたくさんいます。

 これは、もちろん自分にとって大切なことですし、これからも胸に刻んで、もし自分が何かできるのであればいろいろできることをやっていきたいなというふうに思っています。

 ただ、今回のプログラムに関しては、それとは全く関係なく、日本で練習していたからとかっていうものでもなく、ただ、僕が僕らしくスケートをできるものというものを目指して選びました。

――五輪シーズンに向けて、何種類の4回転を何回飛べば、自分が優位に立てると思われるか、4回転について、教えてください。

 僕はネイサン選手が言ってることに、全て同意しています。まあ僕たちがこれから何本必要かなんて、今言うことは、とても難しいと思いますし、まあ、僕はやっぱり4回転半を飛びたいなっていうふうには思っていますけれども、うん。

 これから、まあ8本は絶対無理だと思う、7本とか、絶対無理だと思うんですけど、ただ、これから、そうですね、いろんな技術だったりとか、トレーニングの方法だったりとか、いろんなことが進むにつれて、どんどん難しいことにチャレンジしていくことは大切だと思いますし、僕たちの中では、やっぱりアスリートなんで、チャレンジしていくことが、とても楽しいっていう気持ちもたぶんあると思うので。そうですね、まあそれ自体を楽しみながら、逆に、そのコンペティションで、どうやって競技していくのか、勝っていくのかっていうことも、またバランスを見ながら、いろんなことを考えていくんじゃないかなって、僕は思ってます。

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ソチの前は4位、平昌の前は優勝