いくらイクラ好きでも毎日どんぶり4杯のイクラは無理がありますよね。鮭の場合はもっと大変で、毎日1.2キロから2.4キロの量を食べる必要があるとのこと。北海道ヒグマ並みですね。

 ちなみに、アスタキサンチンは、トマトのリコピンなどと同じカロテノイドの一種です。カロテノイドは、赤い食べ物に多く含まれているので、トマトほどではありませんが、イチゴにも含まれています。

 鮭の餌になっているエビやカニにも多くのアスタキサンチンが含まれていますが、先述したように、殻や尻尾などに多く含まれているので、エビやカニで摂取する際には、丸ごと食べる方がいいんです。

 といっても、丸ごと食べるのは抵抗があるという方も多いですよね。そこでオススメなのが、これから旬を迎える桜えびです。桜えびだと、100グラムでほぼ1日の摂取量を摂れるとのことです。

 くら寿司でも、毎年3月には桜えびのお寿司を販売しています。

 そろそろ紫外線が気になる季節、サプリや化粧品だけでなく、たまには桜えびやイクラ、サーモンとアスタキサンチンづくしのお寿司で、おいしい紫外線対策もいいのではないでしょうか。ちなみに、サーモンの中でも、ハラミの部分の方がアスタキサンチンの含有量は多いそうです。

 最後にお知らせです。2019年4月に始まったこの連載が、『お魚とお寿司のナイショ話』(税込み990円)として書籍化され、2月19日に発売されました。

 ご家庭や職場、学校などでのちょっとしたコミュニケーションのきっかけになるネタが満載です。書店やネット書店のほか、全国のくら寿司のお店でも販売しています。

○岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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