1位/SMTグローバル債券インデックス・オープン(三井住友トラスト・アセットマネジメント)

2位/たわらノーロード 先進国債券(アセットマネジメントOne)

3位/<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)

4位/eMAXIS 先進国債券インデックス(三菱UFJ国際投信)

5位/eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(三菱UFJ国際投信)

 先進国債券ファンドの中に入っている債券を通貨別に見ると、半分近くを米ドル債が占め、次いでユーロ債が多い。米ドルとユーロで8割前後になる投信がほとんどだ。

 これらの債券価格の行方は今後、どうなるのだろう。マネックス証券チーフ・アナリストの大槻奈那さんは、今後の米国債価格が「中立」、ユーロ債価格が「弱気」という見立てを示した。

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、欧米でも経済対策と企業倒産の増加のせめぎ合いが続いている。「おそらく、経済対策だけで倒産の増加を止めるのは難しいでしょう」(大槻さん)

 アメリカはコロナ流行の直前まで空前の好景気に沸いていたが、ヨーロッパはマイナス金利政策を継続するほど景気が停滞していた。

「ユーロ圏は財政に余裕がありません。このため、経済対策も景気悪化を食い止めるには不十分な可能性が高く、債券価格の先行き見通しは『弱気』にならざるをえません」(同)

(取材・文/大場宏明、編集部・中島晶子、伊藤忍)

※アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない投資信託の基本』の記事に加筆・再構成

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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