●家で大人ができること

 大人が赤ちゃんにうつさないことももちろんですが、赤ちゃんから感染する場合もありますので、自分を守るためにも普段からの感染症予防の取り組みは効果があります。

◇手洗いなど
・大人は、手洗いうがいをこまめにする
(帰宅時、食事前後、授乳・調乳前、トイレの後、おむつ交換の後、嘔吐物処理の後など)
・赤ちゃんが手を洗える月齢になったら手を洗う。低月齢の場合は濡れガーゼなどで拭く。
・歯ブラシがくっつかないよう保存する

◇部屋の環境
・室温は、夏26~28度、冬20~23度。湿度60%
・換気はこまめに行う
・加湿器を使う(水は毎日交換)
・エアコンの手入れを定期的に
・日々のそうじ。気になる場所はアルコールなどで消毒する

◇おもちゃ
・直接口に触れたおもちゃは遊び終わったら、お湯で洗い流す
・定期的に、水洗い、湯拭きをする

◇寝具
・衛生的な布団を使う
・シーツは定期的に洗濯する
・布団は定期的に干して乾燥させる
・尿や糞、嘔吐物で汚れたときは熱湯消毒をする

◇おむつ交換
・下痢便が出ている場合は使い捨て手袋を使う
・下痢便のおむつの処理(ビニール袋で密封する)

 保育所で実際に行っている感染症の予防方法をたくさん上げました。今回は感染症のことだったので、とっても堅苦しくなりましたが、できることから始めてみましょう。

 最後に我が家の感染症予防の最大のポイントをお話します。上記の予防はもちろん重要なことです。でも、日々を元気に過ごしていくためには、食事、睡眠、運動が基本です。3食を食べて、十分に寝て、適度な運動を心がけること。これが我が家の感染症予防の最大のポイント。我が家は、この休みに、外に出られない子どもたちと一緒に親子3人で縄跳びを始めました。ほんの10分程度の運動ですが、身体を動かすことで汗をかきます。私は3人の中で、縄跳びが一番へたくそ。子ども2人にバカにされながら「ぎゃはははは!!」っと大笑いしていることも、健康の秘訣だなと感じる今日この頃です。(文・中田馨)

※厚生労働省:保育所における感染症対策ガイドライン 2018年改定版参照

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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