人気爆発の中国SF小説『三体』作家は国家組織の要人?  今年初夏に日本語版も完結 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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人気爆発の中国SF小説『三体』作家は国家組織の要人?  今年初夏に日本語版も完結

矢内裕子AERA#読書
中国で発売されている『三体(サンティ)』3部作。第2部は第1部の1.5倍、第3部は第1部の倍の分量という (c)朝日新聞社

中国で発売されている『三体(サンティ)』3部作。第2部は第1部の1.5倍、第3部は第1部の倍の分量という (c)朝日新聞社

光の演出が鮮やかな世界SF大会の開会式。「とにかくスケールの大きさに衝撃を受けた」と早川書房の梅田麻莉絵さん。登壇者の右端が劉慈欣さん/2019年11月22日、四川省成都で(写真:梅田さん提供)

光の演出が鮮やかな世界SF大会の開会式。「とにかくスケールの大きさに衝撃を受けた」と早川書房の梅田麻莉絵さん。登壇者の右端が劉慈欣さん/2019年11月22日、四川省成都で(写真:梅田さん提供)

 速く大きく変化する社会に育ち、勢いづく中国SFの作家たちは、世界に目を向けている。

「陳楸帆や夏笳(シアジア)は欧州のコンベンションにも精力的に参加して、直接、自分の作品と中国SFの魅力を伝えています。彼らと語り合う話はいつも人類の来し方行く末。隣国にそんな友人が生まれたことがたまらなく嬉しい」(藤井さん)

 中国で生まれた壮大なSF『三体』。そこには中国の現代史とイマジネーション豊かなSFの潮流が流れ込んでいる。同時代を生きる日本の読者にとって、社会的な背景も含めて、刺激的な物語だ。今年初夏に続編の『黒暗森林(こくあんしんりん)』の邦訳が刊行され、来年には3部作の日本語版がそろう予定だ。(ライター・矢内裕子)

AERA 2020年2月24日号より抜粋


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