撮影/写真部・高野楓菜
撮影/写真部・高野楓菜
撮影/文田信基(料理)、写真部・高野楓菜(お菓子)
撮影/文田信基(料理)、写真部・高野楓菜(お菓子)

 じゃがりこでフランスの郷土料理、アリゴが簡単に作れる──。2019年初頭、「じゃがアリゴ」がバズった。じゃがりこだけじゃない。日本が誇るお菓子、実は料理で大活躍するポテンシャルを秘めていた。

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 都内で一人暮らしをする大阪府出身の男子大学生(22)は、ポテトチップスをふりかけ用に常備している。ある日、机に転がっていたポテトチップスの袋の残りを箸でつまんでおかずにしたところ、想像以上にうまかった。試しに砕いてふりかけにしたら、病みつきになったのだ。

 お気に入りはのり塩味。ほどよい塩加減とのり風味でご飯が進む。やきそばやインスタントラーメンにかけることもある。

「大阪ではお好み焼きの具にイカの姿フライを入れるし、全然普通の感覚です」(男子学生)

 東京・青山のワインバーで、ポテトサラダをポテトチップスで挟んでミルフィーユ状にしているのを見た。後日、彼女に自宅でふるまうと、「おしゃれでおいしい!」と絶賛された。

 お菓子を使った料理が、じわじわと浸透している。広がりが顕著なのが「じゃがりこ」だ。

 レシピ検索アプリ「クックパッド」で「じゃがりこ」を検索すると、その数、332件(2019年12月17日時点)。コロッケやオムレツやサラダなど、お菓子を使ったとは思えないほど見栄えする料理写真が並ぶ。

「食の検索データサービス『たべみる』によると、じゃがりこの検索頻度は前年比372.7%と大幅に増えています」

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