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伊藤詩織さんが同じ性被害者に伝えたこと 「一番重要なのは、生き延びること」

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日本外国特派員協会で記者会見を行った伊藤詩織さん(撮影/編集部・野村昌二)

日本外国特派員協会で記者会見を行った伊藤詩織さん(撮影/編集部・野村昌二)

 19日午後、東京都内の「日本外国特派員協会」でジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が記者会見を開いた。

【写真】東京地裁前で「勝訴」の垂れ幕を掲げる伊藤詩織さん

「私が正しかったことが証明されました。うれしかったのは、私のためでなく、公益のためになると認められたこと」

 まっすぐ前を見据えて話した。伊藤さんは、望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、元TBS記者の山口敬之氏(53)に1100万円の損害賠償を求める裁判を起こし、18日に東京地裁は、伊藤さんの訴えを認めて山口氏に330万円の支払いを命じた。

 伊藤さんの会見の2時間前、山口氏も同じ場所で会見を開き、一貫して「私は違法行為をしていない」と主張した。

 伊藤さんは17年9月、「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として、民事訴訟に踏み切った。それと前後して、レイプ被害を実名で告発した。彼女の行動は大きな注目を集めたが、一方で「ハニートラップ」「枕営業」などいった誹謗中傷を浴び、「セカンドレイプ」の被害にもあった。

 会見での「今後、セカンドレイプを訴える予定はありますか?」という質問に対し、伊藤さんはこう語った。

「放っておけば同じようなことが続き、性被害のサバイバーの人たちも同じように攻撃されるのではないかとおびえ、沈黙させられることになるので、どんな結果になろうと、法的措置をとりたいと考えています」

 今回の事件が大きな注目を集めたのは、性被害に遭ったと同時に、「官邸の意向」が動いたのではないかと言われるからだ。山口氏は、安倍晋三首相について記した著書『総理』を上梓し、官邸に近いジャーナリストとして知られていた。

 伊藤さんは被害に遭った後、警視庁に被害届を出し、警視庁も山口氏の逮捕状を準備していたが、土壇場になって逮捕が見送られ、山口氏は書類送検されたものの、16年7月、東京地検は最終的に嫌疑不十分で不起訴とした。

 会見で官邸との関係を聞かれた山口氏は、「まったくない」と否定した。


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