●極意その3 患者ブログより公的サイトを

 根拠のある、信頼できる情報を入手することは、いざという時に後悔しないための必須条件だ。玉石混交の情報の中から自分で探すよりも、医師に直接聞くほうが早道。「この病気のことを詳しく知るために、おススメの本やサイトはありますか」と聞いてみよう。

 がんについて、複数の医師が薦めるのは「国立がん研究センターがん情報サービス」のサイト。それに加えて、前出の循環器内科医は慶應義塾大学病院の医療・健康情報サイト「KOMPAS」も推薦する。大学病院や自治体にも信頼できるサイトがあるので、普段から目星をつけておくといい。

 逆に、医師が勧めないのは、患者のブログや体験記。ある治療がよかったと書かれていても、あくまでその人のケースであり、効果の証明にはならないからだ。また、「学会」を名乗っていても、偏った情報を流しているところもあるという。安易に信じるのは禁物だ。(編集部・石臥薫子、小長光哲郎)

●初診時のメモ

どんな症状が
いつから

■だんだん良くなってきた
■悪くなってきた
■おなじくらい
一番つらかったのは?
■いま
■( )時間前
■( )日
どんな時にその症状は悪くなる?
いま一番困っていることは?
医師に聞きたいこと
※中山医師著『医者の本音』(SBクリエイティブ)から引用

AERA 2019年9月23日号

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小長光哲郎

小長光哲郎

ライター/AERA編集部 1966年、福岡県北九州市生まれ。月刊誌などの編集者を経て、2019年よりAERA編集部

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