

衝撃的な再集結発表から3年。19年ぶりの最新アルバムと全国ツアーもファンを熱狂させているTHE YELLOW MONKEYがAERAに登場。再集結後の活動やバンドにかける想いを語った。
【写真】AERAの表紙に登場したTHE YELLOW MONKEY
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2016年1月8日に再集結を発表。結成30周年を迎える今年、19年ぶりのオリジナルアルバム「9999」をリリース。全国アリーナツアーを続行中だ。
7月7日、さいたまスーパーアリーナで、吉井和哉は、観客にこう語りかけた。
「バンドって、おもしろいですね」「もう解散しません!」
再集結から、3年をかけて「今のイエローモンキー」を作り上げてきた。「9999」の世界最速先行試聴会では、アルバム全曲を演奏するというサプライズ。現行ツアーでは四つのセットリストを演奏する。
「アルバムのレビューを見ると、ある意味新しいという声が多かった。それが伝わったのはうれしかったですね」(ヒーセ)
なぜ、挑戦を続けるのか。
「一度解散したバンドで、別のバンドをやりましょうって再集結したわけだから、今までのことをもう一回やる必要はないと、ある日思ったんですよ」(吉井)
先日、12月28日からスタートする東名阪のドームツアーも発表された。
2001年、東京ドームでのライブを最後に活動休止した。以来、彼らにとってもファンにとっても、「東京ドームは悲しい思い出の場所」だったという。
「年月やアルバムにとらわれない、集大成的なことが表現できると思っています」(エマ)
「ドームは色々な人が見に来てくれるところだからね」(アニー)
「ホームランを打ちたいよね。アリーナ、球場、色々な会場でライブを経験し、掴んだつもりでやってきたけど、ドームにはその感覚が全然ないんです。だから、1本目のドームだと思っています。東京ドームで見たローリング・ストーンズもデヴィッド・ボウイも、ドームが小さく感じた。ドームは心技体が伴ってないとできないんです。今度こそ完全に、手中に収めたい」(吉井)
(ライター・松永良平)
※AERA 2019年8月26日号