伊藤まさこさん(左)と小竹貴子さんの対談は、同世代ならではの「あるある」で盛り上がった(撮影/写真部・小山幸佑)
伊藤まさこさん(左)と小竹貴子さんの対談は、同世代ならではの「あるある」で盛り上がった(撮影/写真部・小山幸佑)

人気スタイリストの伊藤まさこさんの最新刊『そろそろ、からだにいいことを考えてみよう』(朝日新聞出版)には、不調を改善して快適にすごすコツやからだにいい日々の食事などについて、たくさんの情報が詰まっています。発売を記念して、伊藤さんと、食の専門家であるクックパッドの小竹貴子さんが、同世代の女性同士でからだのケアについて幅広く語り合いました。

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小竹 私はインターネット業界にたまにいる古臭いタイプの人間で、パソコンがあればいつでも仕事ができてしまうという、そういう世界で生きているので、ハードワーカーで睡眠が短い。ゆったりと丁寧に暮らされているまさこさんへの憧れをもっています。

伊藤 いつも心がけているのは、夕方5時に仕事を終えること。朝は、お日様とともに起き、それからずーっと駆け足で仕事。なので夕方には電池が切れてしまう。5時を「自分の限界」と決めて、あとは家でゆっくりお酒を飲んだり、友だちと食事に出かけたり。自分をいたわる時間を作っています。だからか、なぜかのんびりしているように見えるらしいのですが、日中は撮影、打ち合わせ、展示会巡り、原稿書き……と、意外にばたばたした毎日を送っているんですよ。私もてんやわんやなんです!(笑)

小竹 そうなんですね! 意外です。そもそも『そろそろ、からだにいいことを考えてみよう』というタイトルが驚きでした。まさこさんは、ずっとからだにいいことを考えて暮らされてきたと思っていましたから。

伊藤 ずっと、自分の欲望に忠実に飲みたいものを飲み、食べたいものを食べるという生活をしてきました。あまり気にせず。でもここ数年、代謝が悪くなってきたからか、三食しっかり食べると太るようになったなぁとか、二日酔いの回復も遅くなったなぁなんて思うようになってきて。このままではいけないと思っているときに、中医学の陳志清先生とお話する機会があったんです。そこでふだんの私の食も含めた生活ぶりを陳先生にお話しすると「ちゃんとからだにいいことができている」と。でも「あともう少しからだを動かしたらいいんじゃない?」などといったアドバイスをたくさんいただきました。陳先生のアドバイスにとても感じ入るものがあったので、それを一冊の本にしたいな、そう思いました。本の中には、いつも作っている野菜料理のレシピあり、陳先生との対談あり、普段気をつけていることのコラムあり、と盛りだくさんなんですよ。

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三島恵美子

三島恵美子

ニュース週刊誌「AERA」編集部で編集や記事執筆、書評欄などを担当。書籍の編集も多数経験。

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不調との向き合い方とは?