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熊本地震も的中! 30年以内に大地震「危ない活断層トップ30」

小田健司AERA
全国「危ない活断層」トップ30(AERA 2019年7月1日号より)

全国「危ない活断層」トップ30(AERA 2019年7月1日号より)

 東西を結ぶ交通の大動脈である東海道新幹線や東名高速道路の直下には、13位の入山瀬断層や、18位の国府津─松田断層が走っている。これらが動けば、全国の物流が大きなダメージを受けることは避けられない。京都大学防災研究所の西村卓也准教授(測地学)は指摘する。

「活断層で起きる地震は非常に強い揺れを伴う。身を守るには住宅の耐震補強や家具の固定など、できるところから対策を進めていってほしい」

 ちなみに、17位の加治川断層は、18日の地震を起こした海中の断層とは別物だ。ただ、加治川断層の地震を十分に警戒していれば、結果的に今回の地震も「不意打ち」ではなかったことになる。

 では、今回の地震に対する地元の人たちの意識はどうだったのか。

 新潟市の女性(37)は地震が起きたとき、7歳と4歳の息子たちと一緒に就寝中だった。自宅にいた夫(37)は地震を受けて自分の職場にかけつけ、3人が家に残った。

 女性にも、日本海側で地震が多いという認識はあった。しかし、非常用持ち出し袋などの準備はしていなかった。地震の後、急いでバッグに自宅にあった水や菓子などを詰め、自宅でテレビを見ながら推移を見守った。

「準備をしていなかったことで、不安が増したのは間違いありません」

 ランキングに載っている断層が近くになければ大丈夫、というわけでもない。産総研のサイトでは、全国の活断層の位置を調べることもできる。

 産総研の吾妻崇・主任研究員は「一つ一つの活断層の活動周期は1千年以上のものばかり。過去100年足らずで発生している状況だけをみるのではなく、どこに活断層があるのかに注目して、警戒してほしい」と呼びかける。

 近くに活断層がなかった人も、まだ安心はできない。前出の遠田教授はいう。

「新潟県中越沖地震や能登半島地震の原因になったのは、地下に隠れた断層。それらの動きにも注意が必要です」

 日本は間違いなく、地震列島。そこに暮らす限り、地震への備えは常に喫緊の課題なのだ。(編集部・小田健司)

AERA 2019年7月1日号より抜粋


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