発達障害「わかる経験」で変わる 学習もコミュニケーションもデジタルツールでスムーズに (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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発達障害「わかる経験」で変わる 学習もコミュニケーションもデジタルツールでスムーズに

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石臥薫子AERA#教育
スマホやタブレットなど、テクノロジーを活用した学習法を教えるハイブリッド・キッズ・アカデミー。北海道から沖縄まで、小1~大学生の年間のべ200人が通う(写真:LITALICO提供)

スマホやタブレットなど、テクノロジーを活用した学習法を教えるハイブリッド・キッズ・アカデミー。北海道から沖縄まで、小1~大学生の年間のべ200人が通う(写真:LITALICO提供)

(写真:LITALICO提供)

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 勉強や人とのコミュニケーションに困難を抱える発達障害の子どもたち。デジタルネイティブ世代の彼らにとって、進化するテクノロジーは強力な味方となるという。「えこみゅ」は自閉症スペクトラム(ASD)の子供が、自分の気持ちを伝えやすくなるアプリだ。

【写真】「えこみゅ」の画面はこちら

*  *  *
「わたし」「じゅーす」「のむ」

 イラストと文字で人物やモノの名前、動作が書かれたカードをタップすると、画面の最上部にカードが移動。再生ボタンを押せば、音声が流れる。

「えこみゅ」は、自閉症スペクトラム(ASD)などで自分の気持ちを発話で伝えるのが難しい子ども向けのアプリだ。

 開発したのは、発達に障害を抱える子どもの学習教室などを運営するLITALICO(リタリコ)。同社では17年からこれまでに、9種類のアプリをリリースした。いずれも多言語に対応し、全世界での累計ダウンロード数は150万(19年6月時点)を超える。

 言葉が出にくい子どもは、拒否や要求の意思を示したい時、泣いたりたたいたりすることも多く、友だちとの間でトラブルになりがち。親でさえ戸惑うこともしばしばだ。リタリコによれば「えこみゅ」利用者から、

「子どもが何を考えているのか、やっとわかって、意思疎通の喜びを感じている」「いまではどこに行くにもタブレットを持ち歩いている」

 といった声が寄せられているという。

 子どもの特性によっては、家庭で実際に使っているモノ──例えばコップのデザインと、カードのイラストに描かれたコップが違うと、同じ「コップ」として認識できないこともあるが、「えこみゅ」では、実物の写真と名称を読み上げた音声でオリジナルのカードが作れる。

 ほかに、声の音量レベルによって、「大」ならライオン、「中」なら猫、「小」ならネズミが出てくる「こえキャッチ」は声の大きさのコントロールが難しい子どもたちに人気だ。時間内に物事を終わらせたり、待つことが苦手な子どもには「時間」を視覚的にとらえられる「ねずみタイマー」が使いやすい。


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