村上春樹に通じる癒やし作品も 文学者が選ぶ「メンタルに効く文学」5冊 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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村上春樹に通じる癒やし作品も 文学者が選ぶ「メンタルに効く文学」5冊

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川口穣AERA#読書
※写真はイメージ(gettyimages)

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AERA 2019年6月3日号より(写真:本人提供)

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 村上春樹作品を読むと癒やされる感覚を持つ人は多い。だが、村上作品以外にも落ち込んだ気分を改善させてくれる作品がある。そんなメンタルに効く「癒やしの文学」を紹介する。

【文学者が選ぶ、春樹以外の癒やし作品はこちら】

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 村上春樹に限らず、気分が落ち込んでいるときに効く文学作品は多い。日本文学者で、岐阜女子大学文化創造学部教授の助川幸逸郎さんにおすすめを挙げてもらった。

「まず絲山秋子さんの作品です。作家自身が双極性障害と闘いながら書いてきた。何かを失った悲しみから緩やかに回復するさまを追体験できるでしょう」

『夢も見ずに眠った。』は、離別した夫婦が丁寧に日常を生きていくことで再びめぐりあい、新たな境地を見いだしていく。

「特別な出来事や能力がなくても、日常にこそ輝きがあるかも、と思わせてくれる作品です」

 窪田空穂の回想録『わが文学体験』も、つらい体験を越えて日常を歩む勇気をもらえる。

「妻や息子の死など何度も体験する痛手に対し、悲哀に溺れることも、目をそむけることもなく向き合う。そんな姿勢が人生の危機を乗り越えるのに大切なのだと感じさせてくれます」


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